70年代オーディオに合わせたソファ作り

最近70年代の国産スピーカーを手に入れた。

ずっと欲しかったところを、1年前から取り組んでた仕事の方の勉強に一区切りが付くまで我慢していた。それと、「ながら」じゃなくて座ってじっくり音楽を聴く体験が久しくなっていた時期だった。

初めて鳥肌がたった音楽体験をしたラルフ・タウナー(Ralph Towner)の70年代のアルバムを手に、色んなオーディオ店でいくつかのスピーカーを視聴した。

中でも一番しっくりきたのは、これだった。ウォルナットという木材で作られた外箱に惚れた。高音が鳴る部分と耳の高さを合わせて聴くと良いと聞いたので、その高さに合ったソファを作ってみたいと思った。

それまで椅子もなかった部屋で特に困ってはいなかった。まず「ない状態」から始めて、不便や必要を感じたら手に入れる。はたちくらいの頃からそういう感じで居住空間を作っていこうと思ってきた。

けれど今回念願のスピーカーを手に入れてソファが必要だと思うようになった。いざ、どうやって作るのか想像してみると、背もたれに傾斜のある構造をどうやって作るのか分からず、木材や道具も足りない。

必要なスキルが100とすると、自分の実力は60くらい。ちょっと頑張ればできる差かも、と思い、メーカーのソファのカタログを探したり、無印にソファを見に行ったり、YoutubeでソファのDIY動画を観たりした。それから、毎日適当に製図っぽい絵を描いていって、だいたいの形が決まるまでに1ヶ月かかった。

棚よりもサイズの大きな木材が必要なことに加え、丸ノコや角度を測る定規、カンナ、クランプ、など新しく購入した道具も沢山あったので、なるべく原価を安く抑えたかった。

探していると大阪の城東区に安価で材木を取り揃えている材木屋さんが見つかった。

なぜかすぐ近くにコーナンがある

クマのスウェットを着た若くて優しそうな店主さんが木材のことについて色々教えてくれた。木材費は4700円という破格の値段で譲ってもらうことができた。無駄にできない、と帰り道どこからかやる気がメラメラでてきた。

持って帰って、墨付け、カットとどんどん進めていく。

欠き込みは丸鋸で加工する。そのまえに、丸鋸でまっすぐ切るための道具:ガイドと、丸鋸台を作った。これでだいぶん楽に正確に切っていけた。

何回も確認して切り込んでいく。

土台はすのこのようにした。脚はもっと上手くやる方法があるはずだが、ガタつかずにしっかりできた。

綺麗にスッとはまったら嬉しい

ここでカンナを入れて、表面を整えて細かいガタガタを均一にする。カンナは刃をどれだけ出すかによって、削る厚さを調節する。均等に刃が出てないといけないので、それを調整するのにけっこうな集中を使う。カンナを快適に使えるようになるにはまだまだ長い道のりです。

背もたれと脚をつくる前に、強度が不安になり、しばらく中断し、考え直した。

しばらく間を置いて、まあ失敗してもいいやと思ってから再開。始めたらどんどん進んでいった。

脚を留めるときに折れたドリル

枠組みができた。引っ越しの際も楽に持ち運べるように、4本の脚はビスで取り外しがしやすいようにした。

塗料は前回の棚作りでも活躍した柿渋を塗っていく。たのしい。

次に厚さ12mmの杉板を、スノコの上に張っていく。

後は、クッションをどうするか。調べていると新しく知ることが色々とあった。

硬さの異なるウレタンを重ね、その厚みの比率で、座り心地が変わり、ヘタリが減らせるらしい。

メーカーに希望のサイズと用途を伝えたところ、要望に応えたオススメを教えていただいた。

#80チップウレタン
50mm定尺1200*2000 @4800円×1枚
ECSウレタン(主に寝具で使用する材料)
(フォーメーション発泡で色混じり部分のある特価品)
30mm定尺1000*2000 @1620円×1枚
 ⇒ 2層接着加工後
   80*680*1500mm 1枚に加工

とてもしっかりした作りだった。

次にウレタンを包む革を通販で調達した。サイズが大きい「半裁」と言って、牛一頭分大きく広げた半分のサイズを購入。

ただ、画像の色と実際の色が若干異なり、思ったのと違った。少ししょんぼりした。けど、羊の革のようにとても柔らかい。どこに住んでた牛なんかなとか思うと、ありがたいという気持ちが出てきた。

穴あけパンチで金具を留め、綿糸と竹チェアで使ったパラコードで縛り、完成。しばらくの間、夜はその上で眠った。

クッションも同じようにウレタンを買って、サイズに合った布を縫製して…までしたかったけど、ミシンも裁縫技術も全くゼロだったので諦めた。今やるには必要な技術セットが多すぎて実行に移そうと思うと頭がいっぱいになりそうだった。そのうち裁縫も攻略したい。

とりあえず、クッションカバーは無印で見つけたものを使うことにした。中身のスポンジはホームセンターで買った500mm角50mm厚のウレタンを2枚張り合わせて作り、厚いクッションを3組作った。

音楽鑑賞用には十分なソファができた。

ひとつモノを完成させるたびに、生活の自由度が少し上がったように感じる

ラルフ・タウナーの「Shadow Fountain」をどうぞ

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